煙草の話からぶっ飛んで医療の未来の話。
「当院の職員は近接するタバコ屋の前での喫煙を禁じます」
けだるい朝。
タイムカードを押した先のドアにそう書いてあった。
そう書いてあった。
「当院の職員は近接するタバコ屋の前での喫煙を禁じます」
だそうだ。
小さな病院で看護師をしています。
喫煙者です。
だけど、月に一度か2度程度、吸う程度だ。
自分自身が大人になったな、少しだけ成長しているなって思えた日に1本だけ。
Peaseに火をつける。
月に数本の煙草なんて吸っていないのと一緒だ。
検診で保健師に「やめる気はありますか?」と訊かれる。
反省はしている。
後悔はしていない。
本数は本当に少ない。
だから許してほしい。
煙草は吸っていない。
少なくともマッチングアプリの自己紹介欄ではそういうことになっている。
▽過去記事
ブリンクマン指数をご存じだろうか?
喫煙が健康に影響を及ぼす指数を表すと言われている。
喫煙年数 × 1日の喫煙本数 = ブリンクマン指数
この指数が400を超えると発がんリスクが高くなるといわれている。
実際はの癌の発生に関しては喫煙だけじゃなく遺伝的要因や環境的要因も絡み合っている。
現在は100年生きる時代と言われている。
寿命が伸びるにつれて癌を発症するリスクも高まる。
いや、この話題については特に意味はない。
看護師っぽいことを言いたかっただけです。照
「当院の職員は近接するタバコ屋の前での喫煙を禁じます」
この文章を見て感じることはいくつかあった。
なんでそんなこと制限されなきゃいけねえんだよ。
白衣を脱いだら煙草は関係ないだろ?
違法薬物やってるわけじゃないし。
っていう感情だ。
なんというか時代遅れなのでは?
って感じた。
その時もう私服だぜ?
実際その喫煙所でうちのスタッフが煙草を吸っているのをよく見る。
17時から18時の間でよく見る。
更衣室でばったり出会った先輩への付き合いで一緒に行く。
もちろん私服だ。
院外に出るときは白衣などの服は着替えて出なければならない。
緊急の場合を除いて。
勤務終わった後くらい自由にさせてくれよ。
正直な感想。
事務のスタッフに訊いてみた。
「なんで喫煙所が~って張り紙があるんですか?
患者さんとかご家族から意見でもあったんですか?」
とっても大正解。
病院スタッフが近くの喫煙所で喫煙していることに苦言を呈した方がいるそうだ。
まあ、正直気持ちはわからんでもない。
病院では「禁煙してください」って声を掛けることもある。
そのスタッフが煙草を吸っていたらいやだよねって面もわかる。
俺自身はそんなことを言ったことないけど。
あくまで、喫煙のリスクを伝えるだけに留めている。
身体に悪いことを理解したうえで喫煙を続けるのならそれはその人の選択だ。
周囲に迷惑をかけていないのであれば他人がとやかく言う問題ではない。
ただ、隠れてトイレで吸うとか病室で吸うのは本当にやめてください。
火事になった場合は数百人の患者さんの命にかかわってくる。
院内での喫煙ダメ、絶対。
それで病院スタッフの喫煙所利用についてなんだけど…
上にも書いたけど白衣を脱いだらプライベートやぞって思う。
その病院のスタッフはスタッフかもしれないがあくまでそれは業務中の話だ。
仕事中はみんな頑張って働いているのでプライベートにまで足を突っ込むのは勘弁してほしい。
ただ今回の投書はスタッフが喫煙所で喫煙していることに対する苦言だったそうだ。
見栄えが悪いとかそういった内容だった。
いやまあ、わかるわ正直。
だけど実際、俺たちが煙草を吸ってても業務に影響なくね????
そりゃ、煙草臭い白衣やくちクサお化けさんは論外だぜ??
ケアの際にはどの職種も患者さんと物理的距離が近くなる。
匂いが気になる方もいるだろう。
だけど多くのスタッフは業務終了後に煙草を吸う。
病院としても「見栄えが悪いからちゃんとしろよ」ってことなんだと思う。
この煙草の問題に限った話じゃないんだけどさ…
医療者の仕事とプライベートを分離できていない患者さんやご家族は少なくない。
ご年配な方に多いが医療者たるものこうあるべきが強い。
それもプライベートまで言及してくる。
それは仕事の中でなら納得することもある。
医療は患者さんが評価対象であり評価者でもある。
鏡を映すように評価が返ってくる。
それあくまで業務中の話だろ。
医療の未来の話をしよう。
政府の方針としては在院日数を短縮し、在宅療養を進めている。
入院でなく通院を行って地域での生活を進めている。
現代の高齢化社会。
介護問題は医療現場を認知症などの疾患で覆い尽くしている。
働き方改革だってそうだ。
生活の中での仕事の比重の負担軽減など。
副業とか転職とかテレビでもさんざん言っている。
ちょっと前には考えられなかった。
労働時間の短縮やダブルワーク。副業、資産運用。
賃金が減り、税金が増えていく。
そんな時代に突入しようとしている。
医療現場にもそのうちこんな流れが来ると思う。
医療者以外の仕事を持った医療者も増えていく。
高齢化やIOTの普及、働くことの価値観の変化で今までの定型的な医療者像が変わろうとしている。
医療者にもそれぞれ生活がある。
仕事はお金を稼ぐための手段だ。
患者さんやご家族自身も時代の流れに合わせて病院に対する認識や医療従事者への認識をアップデートできていた方が心が豊かになりそうじゃない?
煙草みたいな表面的なことで他人を判断してケチつけているよりその人に触れて話して感じたことを大事にしてほしい。
煙草を吸っているからって医療の質が下がることはないと思うよ。
元の質が低い場合は申し訳ない。
俺自身、煙草を吸う場所を考えなよとも思うけども。
今回は喫煙所の話から飛びに飛んで医療の未来の話になってしまいました。
飛びすぎィ!!!!!
こんな一面もあるんだよって思う。
これは医療者だけじゃなくて労働者全てに降りかかる問題かなって思います。
だけどこれは言いたい。
看護はとっても楽しいよ。
▽過去記事
看護師の皆さんも、そのほかの医療従事者の皆さんもとても素敵な関わりをしています。
その後押しにもなりたいなって思ってブログを書いています。
読んでいただいてありがとうございました。
毎日更新26日目。
▽過去記事