ひまな看護師宣言。
俺、ひまなんでいつでも声を掛けてくださいね~。
多くの患者さんは話す。
「看護師さんは忙しそうで声を掛けにくい」
これは看護学生の頃から聞いていた。
患者さんの口から。
病院にいる患者さんはどんな人だろう。
状態は異なるが患者さんの多くは
疾病により身体や精神を蝕まれている。
また、高齢や孤独など社会的な弱者である。
例えば、トイレの使用だ。
元気な人は自分で尿意を感じて自力でトイレに行くことができる。
病院にいる患者さんは筋力低下や疼痛、麻痺、しびれ、点滴の持続投与など様々な問題を抱えている。
これは実際に病棟でありがちなことです。
急な病気で半身が痺れ、麻痺がある患者さんにはトイレに行くたびにナースコールを押してもらうように伝える。
転倒して、骨折などをしてほしくない。
だから、ナースコールを使ってもらう。
だけれど、患者さんはそれを申し訳ないと感じる。
トイレに行きたいと思ってもナースコールを押すことを申し訳ないと感じる。
もっと言えば…
ナースコールを押して看護師に迷惑をかけることを申し訳ないと感じる。
看護師の業務量は少なくない。
日々の受け持ち患者さんを5-7人。
そのすべての患者さんの疾患やADL、検査、検体採取、点滴、内服を把握しなければいけない。
それに加えて、ナースコールの対応、急変対応、入院対応となんやかんや降り注ぐ。
さらに委員会や、会議、学習会、研修などの直接業務に関係なくても参加しないといけないものがある。
日勤でも夜勤でも休憩が半分も取れないこともある。
残業を3時間しなければいけないことにも慣れた。
勤務には夜勤があり、身体的にも精神的にも負担は少なくない。
看護師に気を使う患者さん
×
忙しそうな看護師
我慢する患者さんが爆誕する。
こんなん悲しいやん。
ほんで、患者さんがトイレとかを我慢したことを後からきいてトイレにいくねん。
あとは、痛みを我慢してることを後から教えてもらって急いで鎮痛剤使うとか。
それもこれも看護師が忙しそうだから。
業務は減らせないものも少なくない。
だけど、
自分自身の心がけや
患者さんへの声掛けは変えることができる。
だから、伝える。
「ナースコールはこれです。
ここ押したら鳴るんで。
1回試しに押してみましょうかww
『あ、すんませーん。
テストでーす。
ありがとうございました~』
こんな感じに鳴ります。
昼間でも夜でもスタッフはずっといるんで
教えてくださいね。
僕らひまなんでいつでも声掛けてくださいねw
痛かったり困ったりしたらすぐにですよ。
それではまた伺いますので」
ひまな看護師であるということを。
タイトル回収。
ひまな看護師宣言。
患者さんにとってただ看護師として関わるよりも看護師っていう手段を武器にした方がかっこいい自分になれそう。
看護師を目的にするのでなく
看護師を手段とする。
自分の優しくしたいを表現するための手段として。
表現者としての看護師。
かっこよくて優しい看護師になりたい。
▽ 過去記事