【看護】点滴は看護師が管理する話。【医療】
「点滴が終わったら教えてくださいね」
俺がちょっと前まで言いがちな言葉だった。
ちゃうやろ?
点滴の管理は俺たち看護師の仕事だろ。
もちろんだけど、点滴にも種類がある。
効果、内容、投与時間もそれぞれ異なる。
よくツイッターで「入院した笑」って写真付きの投稿がある。
薄い色のカーテンに囲まれた空間。
白い天井。
点滴棒。
釣り下がる点滴とそこから伸びるチューブ。
あの時に繋がってる比較的大きめの点滴バッグは維持液って言われるもの。
その横に繋がってる小さい点滴は抗生剤のケースが多い。
盲腸とかで入院した人はわかると思うんだけど。
消化器疾患は多くの場合、欠食になる。
消化器を休めるために食事を中止して、点滴で水分や栄養を補う。
24時間点滴を継続することを持続点滴という。
疾患や状態にもよるのだけど、1日に1500-2000mlの点滴を行う。
点滴バッグ1つあたり500mlの内容量がある。
単純計算で1日3回は点滴を交換する。
点滴って俺ら看護師が医者の指示した速度で落とすんよー。
落ち切った点滴ってアラートがなるわけでもない。
俺らが滴下速度の計算と頻回な訪室をして残量確認して交換するの。
点滴って血管の中に柔らかに針が入ってるの。
だから、点滴が落ち切ってバッグが空になった状態で放置してると逆血してチューブ内に血が返ってきてしまう。
その血も時間が経ったら固まってしまう。
チューブ内で凝結する前にも点滴交換は素早くしないといけない。
点滴を刺し直しするのいやじゃん。
だって痛いもん。
俺らの努力でその「痛い」を減らすことができるかもしれない。
でさ、俺、昔は言っちゃいがちだったんよ。
「点滴おわったら教えてくださいね」
そんなひとことを。
色んなことを学ぶ中で気が付いた。
その言葉の矢印どっちよ?
患者さんに向いてるか?
それとも自分自身に向いてるのか?
答えはわかるよな。
完全に自分が楽をするために発した言葉じゃんよ。
俺、基本プライベートはウンコさんだと思うのよ。
だけど、白衣を着て勤務している間は患者さんにとって看護師なの。
小さい病院だし知識や技術だってまだまだだけど、プロの意識は忘れちゃだめだよね。
だから言うんだ。
「点滴終わる頃にまたきますね
他にも困ったことがあったらいつでも呼んでください」
そう、「ひまじゃない看護師宣言」。
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To Be Continued…