死について考えたら「いまを生きること」を考えた話。
どこにでもいる看護師です。
少し前に髪を染めました。
ブリーチしてカラーを入れました。
グレージュにしようと思っていました。
なんかこう、くすみ感を演出したくて。
実際にカラーを入れるときにヤカラの美容師と相談しました。
職業柄大丈夫?
いちおう看護師だよね?
まあなんとかなるっしょ。
うちそのへんとても緩いし。
ヤカラの美容師さんはとても強い。
泣く子も黙る鬼メンタル。
初代とにかく明るいメンヘラ。
メンタルを整えに美容院に行く。
ヤカラとお話してメンタルを整えてたら髪まで整えてある。
実質、メンタルを整えるためにその美容院に行ってる感ある。
毎回思う。
なんか、美容院に行ったら髪切られたんやけど。涙
初めてのブリーチ。
グレーカラーを入れるのにもチキってきた。
結果
「サファイアブルー」にした。
ただの黒じゃないんだぜ?
「これ、青いれとんよ~」って誰に言うこともなくちょっと優越感に浸ってた。
それから数週間がたちこんな色になってしまいました。
普通に明るい茶色。
この自撮りから月日はたちもっと明るくなっている。
今、病棟の中で1番明るい髪色だと思う。
髪色が明るくなるにつれて初対面の人に職種を当てられなくなった。
医療系って言ってもまずはリハビリの人?って言われる。
一昨日はパリピの人って言われた。
患者さんにはいい髪色だとよく言ってもらえる。
よく実った稲穂みたいだと。
ありがたい。
実れば実るほど頭を下げる稲は好きだ。
俺が素敵だなと思う生き方を体現している。
そろそろ本題に入ろうか。
死について考えたら「いまを生きること」を考えた話。
人には避けられないものがある。
それは「死」だ。
医療技術の向上によって平均寿命は延びている。
それでもまだ「死」からは逃げることができない。
多くの人にとって死とは身近なものではない。
だけれど、医療者にとっては身近にあるものだ。
救急車で運ばれてくる。
数時間前まで元気だった人。
自宅で急に倒れたそうだ。
検査をすると脳出血だった。
そのまま目を開けることなく、入院して数時間後に息を引き取る。
冷たくなったお体を清めて、着物を着ていただく。
急なことに呆然と立ち尽くすご家族の姿を忘れることはない。
俺が勤務しているのは脳外科や内科の急性期病棟だ。
「癌」の患者さんと関わることも少なくない。
癌ってみんなが思っている以上にけっこう身近にいる。
日本の人口は1億2千万人だ。
癌で亡くなる人はおおよそ年間37万人だ。
この数字が多いか少ないかぴんと来ない。
イメージしやすく言うと徳島県の人口の半分くらいだ。
3番目に人口が少ない都道府県の半分くらいの人数が毎年癌で亡くなっている。
余命数か月と宣告された患者さんの担当だった。
物腰柔らかな初老の男性だった。
紳士ってこういう人のことを言うんだろうな。
本が好きな方だった。
昔は文章を書く仕事をされていたそうだ。
声も素敵でついつい聴き入ってしまう。
「少し話をできないかな」
夜勤中に声を掛けられた。
時間を作ってベッドサイドに伺う。
私はもう死ぬんだ。
やり残したことがないと言えば嘘になる。
それでもできる限りのことはやった。
嫁や子供が困らないくらいの財産も残した。
私の死を悼んでくれる友人もいる。
それでももっと自分を大事にすればよかったと思う。
もっと自分のために生きていてもよかったなと。
君はまだ若葉だ。
枯れ木が言うことだと聞き流してくれても構わない。
自分のしたいことをしなさい。
たくさん学んで、たくさん挑戦して、たくさん失敗しなさい。
なにも挑戦しない人生はきっとつまらない。
少なくとも私はたくさん挑戦をしてきた。
今思えば若かったと思うよ。
髭でも伸ばしたら大人になれるんじゃないか。
男は背伸びをした分だけ大きくなるんだ。
長々と話して申し訳ない。
この病気に何か意味を遺したいのかもしれない。
明日は退院だから次に会うのは通院の時かな。
おやすみ。
また会えるのを楽しみにしているよ。
もう会うことはなかった。
たまたま外来受診をしていたご家族と会った。
少し前に亡くなったことを伺った。
「死」ってなんやろね。
俺はいろんな患者さんと関わる中で
「人生を彩るために必要なもの」だと考えるようになった。
小学生の時のお昼休憩って覚えてる?
あの時間って程よく短くてもっと遊びたいって思えたから楽しかったんじゃないかな。
それって人生でも同じことなんじゃないかな。
限りがあるからよりよく過ごそうとする。
本当に患者さんは多くのことを教えてくれる。
自分を変えたいなって思ってこの半年間でいろんなことに挑戦してきました。
それより前の自分ももちろん頑張ってきていたのだけれども。
「今この瞬間を生きていなかったな」とは思う。
明日、死ぬかもしれない。
医療の世界に身を置いていると本当にそう感じる。
それくらい「死」が身近にある。
それなら今日の1日をもっと楽しく生きた方がいいよねって思う。
嫌いな人に文句を言う人生じゃなくて、嫌いな人ことも好きになれたらいいよね。
それができなかったら関わることをやめてしまってもいいと思う。
だってもったいないじゃん。
その時間を大切にしたい人たちと過ごすことに使いたいなって思う。
自分の人生を生きていきたい。
人生って短いから。
死について考えたら「いまを生きること」を考えた話。
本当はもっと深く深く掘り下げようと思ったけどそれはまたの機会にしようかな。
わかりにくい文章を最後まで読んでくれてありがとうございます。
緩和ケアを学ぶパリピ系の看護師です。
多少頭はおかしいですけど少しだけ考えながら毎日を生きています。
マッチングアプリをたしなんでおります。
先日、職場の後輩にハメられました。
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