手も暖かい看護師になりたい話。
以前どっかの記事に書いた気がする。
あった。
おしり拭きが冷たい話だ。
▽過去記事
おしり拭きって冷たいよね。
看護師が使う聴診器も冷たいよね。
触診時に触れる手が冷たいとびっくりしちゃうよね。
そこから
「手を暖めよう週間」
を勝手に開催していました。
今日はこちらです。
手も暖かい看護師になりたい話。
シンプルに意味わかんないね。
具体的には触診の前に手を5秒こすり合わせるというものだ。
「僕、最近、手が冷たいんですよ～。
○○さんのために今から暖めるんで待っててくださいw」
シュバババババババババ
みたいな。
ちなみにこの動作を高速で力強く5秒行うと意外に疲れる。
やってみ？
虚無やろ？
5秒間で虚無を感じることができる。
あの時間は完全に虚無太朗。
実際、患者さんの前でシュババババしてる5秒間はかなり長く感じる。
マジで長い。
え、看護師さん？
あなたなにしてるん？
みたいな奇異の視線を向けられることもある。
「正気じゃねえな」
先輩に笑いながらそう言われた。
失敬な。
みんな狂ってみんな変だろ？
そんなアホみたいな活動について患者さんにきいてみた。
「ひやっとしない気がする」
気がする。
この記事を書きながら自分でもシュバって腹に手を当てたけど普通に冷たいわ。
※実際にスケールを使った評価をしていないので主観だけで判断しております。
サーモメーターでも使って温度の変化を確認すればいいんだろうけど。
そこまでする元気はないしな。
患者さんに言われたんですよ。
「暖かいかよくわからないけど
なんだかうれしいねえ」
え？
やっぱりよくわかんない？
正直、俺もそんな気がしてたんだよね。
とってもつらみィ！！ ﾊｯﾊｰ ﾋｭｳｨｺﾞｰ!!
だけどあれだぜ？
嬉しいって言ってくれたんだぜ？
手を無意味にこする数秒間を。
これって付き合って最初のラブラブな恋人からいうほどほしくないプレゼントを貰った時と同じなんじゃないかなって思う。
暖かくなっているかどうかはあんまり関係なくて…
「自分のためを思ってしてくれたこと」に対しての嬉しいだったんじゃないかなって。
俺自身がそれしてもらったら嬉しいなって思うんだよね。
ほら、プレゼントを選んでくれたその｢時間｣が嬉しいんだよ。みたいな。
なんか酢昆布くらい甘酸っぱいわ。
あーさむさむ。
寒くなってきたので
「暖かさ」について考える。
今回は熱量的な暖かさではなく人と人が触れた際に生じる「精神的な暖かさ」だ。
看護技術の1つに「タッチング」という技法がある。
身体に触れることで患者に安心感を与え、苦痛を和らげる技術だ。
いやまあこれ患者さんとの関係性やタイミングがとっても大事だけどね。
急に触られたらいややん。
誰やお前！！！！！ってなるもん。
合コンとかでもそうやんね。
ボディ―タッチを繰り出すのは後半だ。
生き急ぐと大変なことになる。
我慢を覚えよう。
あ、そうそう。
看護師の業務の1つにバイタルサインの測定がある。
いわゆる生命徴候だ。
- 体温
- 脈拍
- 血圧
- 呼吸数
これらは全身状態のひとつの指標になる。
脈を測定する際には手首に触れる。
体温を測る際には挟んだ腕に手を添える。
血圧を測っているときに軽く手を握る。
たった数秒の動作で少しでも苦痛や寂しさを紛らわすことができるなら素敵だよね。
酒を飲みすぎて便所で吐いているときに背中をさすられると楽になるもんな。
それと一緒だね！（たぶんちょっと違う）
俺たち看護師は患者さんにはいつもばたばたして「忙しそう」に写っている。
でもほんの少しの努力で患者さんの「心の温度」を上げることができるんじゃないかなって思っています。
それ以上に大切な技術はたくさんあるけどね。
だけどこれは今すぐできることだよね。
看護師じゃなくても誰でもできることだよね。
結論：シュバらなくていい暖かい手になりてえ。
ついでにアルコール消毒で手が荒れてるから優しいやつにしてほしい。
おひたし。おひたし。
