【マッチングアプリ】職場の人とマッチした話。【狭い世間】
家に帰る。
テレビをつけると歌謡番組が流れている。
年末特有の番組だ。
番組と番組の隙間からクリスマスソングがそっと声を掛ける。
最近ケーキ食べてないな。
脱いだジャケットを床に放る。
悪い癖だ。
治すように言われても治せなかったな。
気が付けばマフラーを巻く時期になった。
先日、今年初の積雪を記録した。
温度のない部屋。
色のない日常。
いつでも暖かい場所がある。
冷蔵庫の側面だ。
まじで。
昔の恋人と別れて初めての冬は冷蔵庫を抱きしめてた。
愛おしい温度だ。
このブログを読むくらいだ。
みんな暇じゃろ?
本当は読んでくれてとても嬉しいです。照
冷蔵庫の側面にそっと触れて欲しい。
確かなぬくもりがそこにある。
そうです。
私は心が暖かい看護師になりたいです。
▽過去記事
心は虚無になる。
白いマグカップから湯気が上がっている。
今は昔、「とにかく明るいメンヘラ」といふものあり。
病棟にまじりて看護をしつつ、よろずの仕事に手を出しけり。
名をば、むぎ太朗と言いける。
▽自己紹介
マグカップの中の珈琲はもう冷たくなっている。
スマホに通知が入る。
時計は昼の11時過ぎを指している。
スマホ「nさんからいいねされています!」
マッチングアプリの通知だ。
正直に言おう。
連絡が溜まると返すのが面倒になる。
ラインの通知も最近溜めがちだ。
手広くやりすぎてキャパオーバーなのだろう。
それでも一応確認してみる。
ほえ~
かわいい子やんな~。
おしゃれなカフェの写真をあげている子は美人率が高い。
鼻の下が伸びる。
一応、メッセージに目を通す。
「はじめまして!
よかったら連絡取りたいです!
あと勘違いかもですけどききたいことあります!」
ちょっと待って。
なにをききたいんだ!!
いきなり怖いんですけど。
命を狙う刺客か?
意味深すぎひん??
震える指先。
おちつけ。
なにがあっても5年後にはきっと笑い話だ。
心を強く保て。
「ご連絡ありがとうございますー
よろしくお願いします!
えー なんだろ?
答えれることかな笑」
笑。
「私の仕事先でかっこいい先輩に似てて…
人違いだと思うんですけど笑
医療職ってことですけど看護師ですか?」
なんだなんだ?
見る眼があるじゃねえか!!!!
「看護師ですよー
雰囲気でごまかしてるから人違いかな
お姉さんみたいにかわいい人いないし笑」
「えー そうかなー残念です笑
私、急性期で循環器してるんですよー
なに科の看護師さんなんですか??」
「俺、外科とか脳外とかしてます
循環器とかは大変だろうなー笑」
「そんなことないですよー
今度ご飯いきませんか?
お話聞いてみたいし」
「いいですねー
今月とか空いてる日あります?」
「そうですねー
今日も空いてますよー
○○病院だったりして笑」
うちの職場ですやん。
やっぱり刺客じゃねえか。
「一緒の職場やんけ!!!!
え、てか、どの子やろ~
会ったことあるかしら…
あ、夜は予定ないけご飯いこうよ」
「研修の時に胸骨圧迫を教えてもらいました!
やったー!
仕事終わったら連絡しますね!」
「まじか。
その節は本当にお世話になりました。
けど記憶にございませんわあ笑
とりあえず、日勤がんばってなー」
このやり取りは11時から12時の1時間。
相手は仕事中。
日勤だ。
早休憩は11時から12時の1時間。
こ、こいつ…
休憩時間で即日デートの約束を取り付けやがった!!
俺はなされるがままだった。
コミュ強かよ。
圧倒的パリピ感。
震える。
根がインキャだから震える。
というわけでこれからデートに行ってきます。
なにをがんばるかはわかりませんががんばります。
とりあえず決め台詞を準備しました。
「夜の胸骨圧迫しよっか?」
最低です。
結論:世間は狭い。
余談なのですが…
同日の12時にはマッチングアプリで会った違う子とお話してました。
それはまた別のお話。
To Be Continued…